世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


コンパスボックス フレイミングハート    48.9%

  • 蒸溜所名: コンパスボックス・ウイスキーカンパニー
  • 地域: 各地
  • 価格帯: 71-120
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:133号

クリス・グッドラムSCORE8.1

香り
ツンとくる木の燃えさし、ヨード、塩気、ピート。底にはモルトの深みと香ばしい大麦がある。香りが落ち着くまでに少し時間がかかり、後からオーク香が現れてくる。
ピート風味は香りよりも繊細で示唆に富み、大麦、オーク、石を思わせるかすかな風味などが突き抜けるのを助けてる。ピート風味は甘味を増し、舌の中央付近でパルマバイオレットと塩気が突き抜けてくる。
フィニッシュ
余韻は長く、スミレの香り。焼けた流木、タール香のピート、ヨード、塩気を感じさせる。海岸の特徴が色濃い後味。
コメント
ひとつのウイスキーとしてはとても楽しめる1本。だがブレンドに関しては、ピート風味の要素があまりに支配的すぎる。

ジョエル・ハリスンSCORE8.0

香り
夏のビーチでのバーベキュー。プルドポーク、乾いた砂、やや奇妙なエールの匂いもある。スモーク香が前面に出ており、好ましい革の匂いも底流している。
旺盛なスモーク風味。かなり強烈。加水するといくぶん軽めのバニラや白い花のような風味が現れるものの、依然として煙の中に包まれている。良い風味だが、時にはやや行き過ぎの感もあり。
フィニッシュ
さらにスモークを増したモンスターのようなフィニッシュ。
コメント
このウイスキーが前面に押し出した確固たるスモーク風味は個人的に好みだ。加水すればさらに複雑な風味も開く。だが気の弱い方には向いていない。